女性たちと一人の男性の間を何本もの縄がつないでいきます。その縄の美しい軌道には、人と人とをつなぐ情愛が引力のように流れていて、そのつながりに、天体と天体がそうであるようにある種の法則や運命を感じます。その軌道を見極めようとした私の4年間であったと思います。
日本と世界を股に掛けるフェティッシュモデル。
独自の性癖の目覚めからフェティシズムの世界に飛び込み、
その感覚だけを頼りに、ある日突然緊縛ショーのステージに降り立つ。
リアルを併せ持った耽美な彼女のショーは、
初日から緊縛愛好家をも唸らせる独特の魅力を放ち、
半年後にはカナダのフェティッシュパーティーで海外ショーデビューを果たす。
以後、M嬢モデルとして国内外でのショーステージに立つ傍ら、
ラテックスモデルとしてヨーロッパ、アメリカ、カナダでのファッションショーに多数出演。
イギリスのラテックスブランド Westward Bound のオフィシャルモデルとしても活躍中。
ファッションショーと緊縛ショー、 ステージの種類は異なれど、
圧倒的な存在感を放つ彼女はまさに "フェティッシュ界の最終兵器的アイコン" として、
世界各地でその威力を振りまき続けている。
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Model吉乃 蕾
2011年より有末剛緊縛教室『夜の学校』へ生徒参加、
以降、有末剛の緊縛モデルとして活動を始める。
舞台『有末剛緊縛夜話』制作。幼少期より死を意識していた。
すべてやがて終わるという感覚を持ちながら年を経たいま、
平凡な毎日を愛おしいと思う。絵や文に親しみ、ねこと暮らす。
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緊縛 有末 剛 (Arisue Go)
80年代初頭に緊縛師としてデビュー、以後数多くの雑誌や映画で緊縛を担当。「夜の学校」の定期開催の他、国内外で精力的に緊縛ワークショップを開催し、緊縛指導書などの制作も行う。
近年は他分野のメディアやアーティストと積極的にコラボレーションを図り、芸術性の高い独自の緊縛世界を
展開。音楽家・沢田穣治とのユニット「東京縛音舞」を筆頭に、活動の幅を広げながら緊縛の可能性を模索し
続けている。
有末剛はこう語る。「緊縛とは抱きしめること」
:
2015年以降、グループ展出展・主催、二人展開催など活発に活動を展開。 また緊縛師としての数多くの経験により得た理解を次第に深め、自ら得た「官能についての見識」を伝える活動を開始。
緊縛師であり官能研究家。写真家であり作家。その要素の全ては丹念に紡ぎ出され、独特の世界を築いていく。
縦横無尽に展開され結実していく、有末剛の緊縛世界。予想もつかぬ今後の展開が期待される、実に稀有な
緊縛師である。
(公式HP https://arisuego.jimdo.com/ より抜粋)